強制執行とは何でしょうか?

刑事裁判の場合には、有罪判決が出れば、国家がその被告人に対し、強制的に刑(罰金・懲役・禁固など)の執行を行うわけですが、民事裁判の場合には、勝訴判決が出たり和解が成立した場合でも、国家が被告に対して、原告の申し立て(請求権)を強制的に執行する、ということはありません。

この、国家による強制的な執行が行われるのか否かという点が、刑事(事件)と民事(事件)との決定的な違いなのです。

このために、敗訴したり和解が成立しているにも関わらず、相手がお金の支払いや建物の明け渡しなどをしないままでいる、つまりは債務不履行のままでいる、といった場合もあるのです。

このままでは、勝訴した意味も和解した意味もないので、勝訴した債権者が裁判所に申し立てを行い、債務不履行のままでいる債務者に対して、裁判所によって強制的に債権(請求権)を行使してもらう、というのが強制執行と呼ばれているもので、すなわち、民事における例外的な国家による強制的な債権者支援措置なのです。

この執行の規準には、執行の対象を規準とするもの、執行方法を規準とするもの、実現すべき請求権を規準とするもの、作用を規準とするもの、効力を規準とするもの、といった分類があります。