お金に関する用語を理解する時に、まず理解しておきたいのが債権と債務という言葉です。
債権はお金を貸した側が、相手に返済をするように請求する権利を言いますし、債務とは債権者の要求、つまりお金の返済や支払いに応じる義務のことを言います。
この債務がきちんと実行されない状態のことを債務不履行と呼びます。
一般的な例の場合は、借金の支払いが行われていない場合や、商品の値段分お金を払ったのに、商品が渡されないなどがあります。
身近な例以外でも、国家間でも発生していることでもありますし、投資家や金融機関が融資してもお金を回収できないといった場合もこれが該当します。
不履行は、厳密には三つに分けて考えることが出来ます。
債務者が、自分のやらなくてはいけない行為をする能力があっても、それが諸事情で遅れてしまうことを履行遅滞といいます。
支払いの延期がこれに当たります。
部分履行は、すべての債務を実行する力はなくても、一部分なら実行が可能な状態を言います。
この場合は少しでも債権者が使ったお金を回収するために、債務の削減交渉などが行われます。
最後に履行不能とは、債務の履行が完全に不可能な状態を言います。
このようなことにならないように、債権者はリスクを回避しなくてはいけません。